
社会福祉士が仕事をやめる理由って何?
どんなことが辛いの?
みんな次の職場はどうやって探してる?
この記事はこんな疑問にお答えします。
この記事を書いている人

- 社会福祉士
- 施設長、サービス管理責任者経験あり。
- 新規施設立ち上げ、運営、採用経験あり。
社会福祉士が仕事を辞めた理由

福祉の仕事は社会貢献度も高く、やりがいのある仕事ですが、大変なことや辛いことも多いですよね。
今まさに「もう辞めたい!」「仕事行きたくない!」と思っている方もいらっしゃると思います。
休み明けは毎回地獄・・・。
毎日憂鬱な気持ちで我慢して通勤しているかもしれません。
福祉のお仕事をされている方、皆さん同じように辛い思いをされているのでしょうか?
実際、福祉の仕事をされている方はどんな理由で仕事を辞めて転職することになったのか気になりませんか?
今回は社会福祉士の資格を持つ方達の仕事を辞めた理由に迫ります。
1.職場の人間関係が辛い
どの仕事でも人間関係が原因で辞める人は多くいます。
福祉の仕事も、常に人間関係のストレスにさらされているといって良いと思います。
実際転職をした理由に人間関係をあげた方が一番多いようです。
令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
「以前の福祉・介護・医療分野の職場を辞めた理由」に「職場の雰囲気や人間関係に問題があった」と答えた人の割合は、36.2%で最多でした。(複数回答)
福祉業界の場合、上司や同僚、後輩などの職員同士の人間関係だけではなくて、利用者との関係に悩むこともあります。
好き嫌いで付き合う人を選べないのが社会人。しかし、1日の大部分を仕事に費やしています。
1日のほとんどの時間を一緒に過ごす人とうまくいっていないというのは本当に辛いことです。
職場の人間関係って本当に重要ですよね。
職員同士の関係
上司、先輩、同期、後輩などなど。
一人で仕事をしている人を除いで、ほとんどの人がこうした人と一緒に仕事をしていると思います。
「私の職場はみんな良い人!仲が良くて楽しい!」
という人もいるかもしれません。
でも、大体の人が多かれ少なかれ人間関係の問題やストレスを抱えているのではないでしょうか。
いつもイライラ、ピリピリしている人。
悪口や陰口を言う人。
いつも言うことが違う人。
言うことをきかない、仕事をしない人。
色々な人がいます。
人間関係がうまく行っていないと職場の雰囲気も悪くなりますよね。

利用者さんに感じ取られてしまったり、支援に影響が出てしまうこともあるんだよね。
利用者との関係
中には利用者さんとの関係に悩んでいる方もいると思います。
こんなことも・・・

なんだか私にだけ当たりが強い。
話をしてもらえない。
怒鳴られた。
無視された。
誤解された。
担当を変えてほしいと言われた。
こういうことが続くと「私って福祉の仕事向いていないのかな」と悩みますよね。
「自分の支援の仕方が悪いから・・・」と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。
支援者と言えども、嫌われたら辛いですし、ムカついたり悲しい思いをすることもあると思います。
感情のコントロールも仕事のうちかもしれませんが、感情を抑えて、我慢するストレスは相当のものだと思います。
2.待遇や賃金への不満

「こんなに大変なのになんでこんなお給料が安いの!?」という不満はよく聞きます。
実際、お給料が理由で仕事を辞める方は多いようです。
令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
「以前の福祉・介護・医療分野の職場を辞めた理由」に「給与や賃金の水準に満足できなかった」と答えた人の割合は、2番目に多い28.9%でした。
実際、社会福祉士のお給料はどのくらいなのでしょうか。
こちらも、令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
社会福祉士の過去1年の平均年収は、403万円。
男女別で見ると、男性の平均年収は473万円、女性の平均年収は365万円でした。
仕事をする理由として、「お金を稼ぐため」と答える人は多いはずです。
生活していくためにお金が必要なので当然ですよね。
大変な思いをしているのに、思うようにお給料が上がらなければ「仕事を辞めたい」と思うのも仕方がないことなのかもしれません。
福祉の業界では、お給料はだいたい勤続年数に左右されると思います。
役職が上がればお給料も上がりますが、やはり年功序列であることが多いですよね。
良い支援ができたとしてもそれがお給料に反映されることは少ないのではないでしょうか。
社会福祉士という国家資格を持っているのに、資格がない人とお給料が同じという人もいると思います。
実際、資格手当をもらっている社会福祉士はどのくらいいるのでしょうか?
こちらも、令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
就労状況調査によると「資格手当がある」と答えた人の割合は、37.4%です。
金額平均は、10827円でした。
半数以上の人が資格手当をもらっていないのです。
資格がある人とない人でお給料が変わらないことに不満を抱いている方もいるはずです。
3.心身の不調

令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
「以前の福祉・介護・医療分野の職場を辞めた理由」で辞めた最も大きな理由で「心身の健康状態の不調」と答えた人の割合は「職場の雰囲気や人間関係に問題があった」に次いで2番目に高くなっています。
心身の不調も仕事を辞める原因になります。
特に福祉の仕事は、ストレスが多い仕事だからか心を病む方も多いようです。
令和2年度の精神障害に関する事案の労災補償状況を見てみましょう。
業種別(大分類)でみると、請求件数は「医療,福祉」が488件と最多になっています。
請求件数だけではなくて、実際に支給された件数も多い。
参考 厚生労働省HP
福祉の現場で仕事をされている方は実感していると思いますが、人を相手にする仕事というのはストレスが多いものです。
うまくストレスを発散できればいいですが、一人で抱え込んで頑張ってしまっていませんか?
一度心を病んでしまうと、回復までに時間がかかります。
すぐに元気になって、また仕事ができるとは限りません。
「利用者さんのことを考えるとやめるなんて無責任なことはできない」
と思うかもしれませんが、まずは自分の健康が第一です。
心身の調子が良くなければ満足のいく仕事はできません。
我慢せずに吐き出そう
職場内で仲の良い同僚に愚痴を聞いてもらえれば気が楽になるかもしれません。
でも、なかなか相談できる人がいないという人は、プロのカウンセラーに悩みを打ち明けるのも一つの手です。
相談支援に携わっている人は、悩みを抱えるクライアントのお話を普段から聞いていることと思います。
暗く不安そうな表情だった方が、話をするうちに明るく、心が晴れたような表情になったり、「安心した」「落ち着いた」「スッキリした」などと言ってくれたり・・・。
色々な思いを吐き出すことで、人の心は楽になりますよね。
相談することは、自分の気持ちを整理したり、ストレスを発散させるのに有効です。
いつも話を聞いているばかりではなく、自分の悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
今は、対面でなくてもスマホ一つあればオンラインで悩みを相談できる時代です。
カウンセリングというと高いイメージがありますが、今はオンラインでワンコインから相談できるサービスもあります。
ココナラでは500円〜というリーズナブルなお値段から相談できます。
ココナラでお悩み相談・カウンセリング
4.他に魅力的な職場が見つかった
今の職場よりも良い職場が見つかったことを理由としてあげる人も多いです。
令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
「以前の福祉・介護・医療分野の職場を辞めた理由」で辞めた最も大きな理由で「より魅力的な職場が見つかった」と答えた人の割合3番目に高くなっています。
日頃から情報収集をしている人も多いのかもしれませんね。
情報を集めるうちに、待遇面や環境、仕事内容など、今の仕事より良いものが見つかるかもしれません。
社会福祉士はどんな方法で職場を探している?

皆さんは、今のお仕事はどうやって探しましたか?
令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査を見てみましょう。
「現在の職場を探した方法」で一番多いのが「友人・知人からの紹介」で21.6%でした。
次が「ハローワークの無料職業紹介」で18.7%、その次が「民間の職業紹介、就職情報誌、求人チラシ、求人情報サイト等」で13.4%でした。
紹介が多いんですね。
転職を考えている人は、もし紹介してもらえるチャンスがあるなら、詳しく話を聞いてみるといいですね!
参考 令和2年度の社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査
魅力的な職場と出会おう

人生100年時代。
以前のように一つの職場で勤め上げるのが当たり前ではなくなり、転職して職場を変えることも珍しくありません。
特に福祉の業界は、人手不足のため、就職、転職もさほど難しくありません。
経験があることで優遇されることもありますし、資格があることもあなたの強みになります。
やりたいことや、希望の労働条件にあった今より良い職場を探すことも検討してみてはいかがでしょうか。

転職って何かと不安だから、誰かに相談がしたい。
自分に合う仕事がわからない。
施設の人間関係や雰囲気が事前にわかればいいのに。
企業との交渉とか面倒なことはやってほしい。
そんな方は転職エージェントを利用されてみてはいかがでしょうか?
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面倒な条件交渉なども代わりにやってもらえるので安心です。
今は、介護や福祉、医療職専門のエージェントもあります。
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辞めたくても辞めさせてもらえない方へ

「辞められたら困る」
「担当のケースはどうするの?」
「今やめるなんて無責任!」
などと、すがられたり、文句を言われたり・・・。
中には脅されたりすることも・・・。
辞めたくて辞められない人もいるかもしれません。
でも、やめようと考えているのに仕事に100パーセント集中できるでしょうか。
一度辞めると伝えたのに辞められず働き続けることになると、同僚や上司と気まずい思いをすることもあると思います。
辞めさせてもらえない時は「退職代行サービス」

辞めたいのに辞められない。
人手不足だから辞めると言いだせない。
気まずい思いをしたくない。
そんな人は退職代行サービスを使ってみてはいかがでしょうか。
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面倒な交渉は退職代行サービスに任せちゃいましょう。
